現在、薬剤科は常勤薬剤師3名の体制となっています。当院は24時間救急対応していますが薬剤師の当直はありません。また、土曜日は順番制で半日勤務、日祝日は休みとなっています。土曜半日勤務の医療機関が多い中で、交代制ではありますが、土日でしっかりプライベートの時間をとれることは仕事のメリハリがついて体力的にも気力的にもメリットがあります。順番制で電話当番がありますがコールの頻度は週末に1~2回程度です。緊急で休日に出勤することはほぼありません。長期連休については1日出勤することになりますが、平日に振替休日をとる体制をとっています。
メインとなる業務は、病棟業務、調剤業務、服薬指導、DI業務、持参薬管理など一般の急性期病院の薬剤業務です。こうした業務を行ううえで医師や看護師をはじめ、さまざまな職種との連携を大切にしています。脳神経外科で手術のある病院の薬剤師となると敬遠されがちな部分がありますが、現在勤務している薬剤師は全員脳神経外科での経験がありませんでした。知らない薬がたくさんあるので不安を抱えていましたが、使用される薬は決まっていて種類も多くないため早いうちに理解することができました。また、救急で運ばれて即日入院されるかたは、ご家族が普段飲んでいる薬を持参することが多いです。しかしながら、薬を自宅のあちこちに保管しているなどして全ての薬を持参してくれないことがあります。
お薬手帳や薬袋などから調剤元の薬局に現在服用している薬の聞き取りを行うことがありますが判別の難しいことが多くて、これまでの調剤薬局での経験が役に立つと感じることがあります。また、当院の外来診療は院外処方せんを発行していますが門前薬局がありません。そのため近隣の調剤薬局との連携を大切にしています。
当院はコメディカルの意見を尊重してくれる環境なので、薬剤のスペシャリストとしての知識を発揮することが可能です。感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、褥瘡対策チーム、医療安全管理などのチーム医療や各種委員会にも積極的に参加していることが特色です。また、医薬品の管理だけではなくて、各種ワクチンや消毒液などの医療材料についても薬剤科で管理している業務があります。幅広いため大変な部分がありますが、多方面から病院の運営に関わりたいかた、調剤や服薬指導だけではないやりがいを感じたいかたにはうってつけの職場だと思います。
今までの経験に関係なく新卒既卒関わらず、熱意のあるかたの活躍に期待しています。