はじめまして。札幌美しが丘脳神経外科病院 薬剤科です。私たちは内服薬の調剤や注射薬の払い出しを中心に患者さんのお薬が正確に適正に使用されるよう努力しております。こちらでは、日々の業務内容について紹介させていただきます。 調剤室では、主に入院患者さんの薬の調剤を行なっています。私たちは患者さんにお薬を正しく安全に使用していただくため、処方オーダリングシステムから医師が処方したお薬について、用法・用量・相互作用をコンピューターがチェックした後に、再度薬剤師が確認を行なった上で調剤を行います。
調剤が完了した処方箋とお薬は更に監査者により最終チェックが行われます。入院患者さんの中には、鼻から管を入れて栄養分やお薬を摂取されたり、飲み込みがうまくできずに散剤などしか服用が難しい方もいらっしゃいます。このような場合では、砕くことが可能であるものであれば錠剤を砕いて粉末にすることもあります。
これを粉砕調剤と言います。錠剤には色々な特徴を持ったものがあります。お水なしで飲んでいただけるもの、腸の中で溶けるよう作られているもの、ゆっくり効果を発揮するものなどがあり、全ての錠剤が粉砕できるわけではありませんが、患者さんの状態に応じて適した形を模索することが薬剤科の大切な業務のひとつです。また、入院された患者さんが普段から服用されているお薬をお持ちいただき、お薬手帳や薬剤情報などと照らし合わせ、種類や規格、数量を確認し医師に判断を仰ぐ持参薬鑑別業務もございます。症状やお薬の内容によっては服用いただけないこともありますが、入院しても患者さんが普段通りのお薬を服用し、安心して治療を受けられる機会を得る上で忘れてはならない大切な業務です。